~幾野の道の遠ければ~ 月海が日々堕落してゆく日記
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二兎を追うもの
2008-10-13 Mon 16:00
1942年。ミッドウェー海戦はそれまで(半年間とはいえ)連戦連勝だった連合艦隊が、はじめて大敗を喫する海戦でした。

ミッドウェー作戦の主な目的は、

①ミッドウェー諸島への攻撃により②敵機動部隊を誘い出し、撃破すること でした。

ミッドウェー諸島はたとえ攻略できたとしても補給が困難であり、地上部隊での占領は不可能と考えられていました。

それよりも、真珠湾攻撃からそれまで幾度となく補足することができなかった敵機動部隊の撃破が最優先でした。

つまり、ミッドウェー諸島への攻撃はあくまで陽動、本当の目的はそれによって誘い出した敵機動部隊そのものを叩くことなのです。

しかし、それが末端の兵まで徹底して知らされていませんでした。

本来ならば敵機動部隊の撃破を最優先とするべきところを、ミッドウェー諸島の占領と敵機動部隊の撃破の二つの目標ができてしまったのです。

連合艦隊第一次攻撃隊はミッドウェー諸島攻撃のために出撃します。残りの第二次攻撃隊は本命の機動部隊攻撃用に対艦装備(雷装)をしていました。

しかし、前線からはミッドウェー攻撃は不十分であり、「第二次攻撃の必要あり」という報告をしてしまいます。本来ならばミッドウェー諸島攻撃は陽動ですから、不十分でよかったのに、です。(占領しても維持できないのだから)

報告を受け、機動部隊攻撃用に雷装をしていた第二次攻撃隊は、ミッドウェー諸島攻撃のために対地攻撃用(爆装)へ換装作業をすることになりました。

司令官から見ても、機動部隊が現れなかったから、まだ余裕があると思ったのかもしれません。しかし、結果としてこれが命取りとなりました。

第二次攻撃隊が対地攻撃装備へ換装していたとき、「敵艦隊発見」の報告が入ります。

雷装から爆装に換えたばかりの第二次攻撃隊は、ここでさらに雷装への換装が必要になったのです。

しかも、ミッドウェー諸島攻撃から帰還する第一次攻撃隊の収容の必要もあり、格納庫は混乱の一途を辿ります。

空母「飛龍」の艦長は爆装のままでいいから出撃しろといったくらいです。これも結果としては出撃させた方がよかったでしょう。(この案は却下された)

爆装、雷装、補給車等が格納庫に出されたまま、第二次攻撃隊がいざ発進と言うときに、敵の急降下爆撃を受けたのでした。

直撃弾自体は少なかったのですが、格納庫に剥き出しのままだった爆弾や魚雷、補給車等に誘爆、あっという間に主力空母3隻が撃沈されるという大惨事になりました。

空母3隻炎上を目にして「飛龍」艦長は指示を待つことなく独断で即時攻撃を決め、「全機発進」を指示、敵空母1隻を道連れにするも、飛龍も自沈となったのでした。


連合艦隊は相手の倍もの戦力を有していたのにもかかわらず、主力空母4隻を失うという大打撃を受けました。

それ以後、失った空母の穴埋めをすべく、建造中だった4隻の戦艦を急遽空母へ改装したのですが、正規空母と比べると質の面では劣り、また、日中戦争からの熟練のパイロットや乗組員の補充もできないままとなりました。

連合艦隊は今までの連戦連勝という油断。(事前の図上演習でも「赤城」一隻を失うという結果が出ましたが、米軍機の命中率は低いからと、相手の戦力を過小視した演習をしなおしたほどでした)

そして、機動部隊の撃破という最優先目標があったのにもかかわらず、それを徹底させることができず、二つの目的を作ってしまい、結果的にどちらを攻撃するかを迷っている間に奇襲を受けてしまったのです。


この海戦は現在でもアメリカの海軍学校で演習の一例として扱われるそうですが、普通に戦っていれば連合艦隊は勝てる戦いだったという結論以外には辿り着かないそうです。

油断大敵と言うやつですね。

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