~幾野の道の遠ければ~ 月海が日々堕落してゆく日記
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核心的利益
2010-10-20 Wed 21:39
管内閣がいくら尖閣に領土問題は存在しないと言ったところで、一連の米国の報道は完全に日中間の領土問題として扱われているわけなんだけれど、それでも米国は尖閣諸島は日米安保の対象だと言っている。
これは別に民主党の外交努力のおかげなんてことは全く無く、中国が調子に乗ったら、日本がキレて核武装するんじゃないかと米国がマジで心配しているからである。

米国と同盟関係にある日本が中国によって攻撃を受けた場合、米国はただちに中国に対して報復を仕掛ける。
米国が中国など日本を狙う国々に対して、「日本に手を出したら承知しない」というメッセージを送り続けることによって、核を持たない日本への攻撃を牽制し、自粛させるという抑止の力を作っている。
つまり、日米安保条約というのはただの約束で成り立っている概念であって、米国は日本と中国に安保は機能させると思い込ませる必要がある。特に日本は疑問を持つ可能性が高い。日米安保の議論でいつも言われているが、本当に日本を守ってくれるのかと。

米国から見れば、十分な技術と資金を持つ上に近隣にロシア、中国、朝鮮という核保有且つ信用できない国に囲まれている日本が核武装に踏み切らないのは本当にギリギリのところだと思っている。
現に、オバマ政権の東アジア担当は、日本への核抑止力を保障する為に出来ることは何でもするとまで言っている。オバマは核兵器廃絶するんじゃなかったのかよと。

米国が日本の核武装をここまで気にするのも、やはり前例があるからである。
・周辺各国に敵が多く、孤立無援である。
・強力な同盟国が無い。
・核開発が可能な技術と資金を持っている。
これに当てはまるのはイスラエル、インド、パキスタン、イラン、南アフリカであるが、漏れなく全ての国が核開発に踏み切っている。

イスラエルは周辺をアラブ諸国に囲まれ、アメリカの支援が無ければ完全な孤立無援状態にあった。
しかし、イギリスや日本と同様に「特別な同盟関係」にあると言われたイスラエルに対し、アメリカは原油資源を握るアラブ諸国との関係悪化を恐れ、イスラエルに安全保障を提供しなかった。その結果、自らの身を守るために核を開発した。
イスラエルの核武装にアラブ諸国も黙ってなかった。アラブ諸国の支援でパキスタンが核開発を開始し、その影響でパキスタンと領土問題を抱えるインドも核武装を選択した。

日本としてはイランに同情してしまうのだけれど、イランもまた、周囲を中国、ロシア、イラクといった敵性国家に囲まれている。
イランはイラクとの戦争でどの国も自国を助けなかったことを受け、自衛の手段として核兵器に目をつけた。流石に当時のアメリカもイランの核について「必要に迫られたことは理解する」と小声で言っていた。
しかし、核搭載型の弾道ミサイルを入手し、欧州が射程圏内に入って以降、欧米のイランに対する目は一気に厳しくなった。イランも神妙にしていれば良かったのだが、アハマディネジャド大統領の反米バリバリのキャラクターが、対話路線を模索していたオバマ政権にすら愛想を尽かされてしまった。更にイスラエルが「イランが核武装したらイランを殲滅する」と堂々と言ってしまい、北の「ソウルを火の海にする」といういつもの挨拶ではなくマジでやりかねないから、アメリカとしてもイランの核開発を止めざるを得なくなった。

話がずれてしまったが、日本人が何と思っていても、アメリカは日本の核武装という疑念を抱き続けており、日本の非核政策を一時的なものとすら言っている。そして、中国や北朝鮮が調子に乗ってアジアの軍事バランスが崩れ、それをアメリカが見捨てれば、日本は自衛のために核武装すると考えている。
アメリカの軍事的支援を条件に核武装を断念するという国は日本だけではない。
ブラジル、アルゼンチン、韓国、エジプト、サウジアラビアらは、日本と同様、アメリカとの同盟関係で成り立っている。
つまり、アメリカが日本を見捨てたというシグナルを送り、その結果日本が自衛のために核武装を選択したら、上記のアメリカに頼っていた国々も、有事の際にはアメリカは助けてくれないと思ってしまい、それらの国々も核開発をしてしまうかもしれない。これが核のドミノ理論である。

管が日米同盟をぶっ壊し、尖閣に妥協しまくり、中国をよいしょしまくってもなお、アメリカが尖閣を守ると言ってくれているのは、つまりはこういうことである。
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